← 記事一覧へ

IR分析アプリ作成での学び

経緯

LLMはとにかく文章を読むのが早いので、なにかそれを活かせないかと考えていたときに、ふと世の中にはたくさんの企業があるが、すべての企業が手厚く分析されているわけでもないよなと思い立って、Perplexityを使って、アメリカで上場している企業でアナリストカバレッジがない企業を探してもらいました。

結果として、全くカバーされていない企業、というのはあまり多くなかったのですが、それはそれとして、10KのようなIR資料って全部読むの大変だよなと思い、それをちょうど読みやすい分量のサマリーにするアプリを作りました。

これだけですごい分析をしている、とかではないですが、さくっと気になる企業の直近の業績などを見たい、というニーズには応えられているはず。SEC EDGARから読み込めるデータであれば、どんな企業であっても、さっと概要を掴むのには使えます。このアプリがすごいというか、SEC EDGARがすごい。日本や香港で上場している会社については、調べた限り、同じようなアプリを作るには、もう何ステップか工夫するか、データベンダーからデータ購入が必要です。そのあたり、将来的にはアメリカ以外の市場についてもサマリー作れるように死体とは思っています。

プロトタイプ

最初は、いつものようにAIと会話しながら、アプリのイメージやスコープを決めていきました。その過程で、一旦アメリカだけに絞ろう、となったのはデータベースの有無・アクセスの容易さですね。あとは、金融系のアプリなので、よくあるNFA(Not Financial Advice)な文言を入れるとか、レポート生成中の待ち時間に何を表示するか、とか(今のバージョンは違いますが、前バージョンではレポート生成中に犬が跳ねてました)、とかをちょっと試したりしていました。

サインアップ機能と月間利用制限

LLMを使っているので、自分が使う分にはいいですが、公開するとなると利用制限などつけないと、ちょっと困ったことになりかねません(困らないくらいにしか使われない可能性の方がもちろん高いのですが)。また、ユーザ認証を入れたり、ユーザごとの利用回数を管理したりしてみたかったので、そのあたりを実装しました。

Vercel + Railwayでアプリ自体は使えるようになってましたが(自分専用)、ユーザ認証を入れるためにSupabaseを使っています。最初はMagic Linkでパスワードレス認証にしようとしましたが、大ハマリしたので、パスワード認証になりました。私はAIコーディングしかしていないので、結論づけて良いのかわかりませんが、ユーザ目線ではMagic Linkでパスワードなしってすごく便利に思えますが、そうじゃないアプリもたくさんあるのは、Magic Linkの方が実装難易度が高いからなんでしょうか?そういえば、今回はGmailサインアップを検討しませんでしたが、そっちだったらもっと簡単にパスワードレス認証に出来たのでしょうか。

利用規約とプライバシーポリシーと雑感

サインアップ機能をつけるので、このあたりもちゃんと整備が必要になります。いやー、アプリ作って公開するって、総合格闘技っぽさありますね。Hermes Agent(頭脳はDeepseek)に感想を言ったら、コーディングなどの開発は全体の2割くらいだよ、と言われました。

というか、このくらいのアプリでもまあまあ大変なのに(作業時間はそれでも1日数時間x3日くらいですが)、世の中にあるAIエージェントが勝手にアプリ作って稼いでくれてる勢は、一体何を作って儲けてるんでしょうか。儲けてないんでしょうか。

IR Analyzerの紹介

興味がある方は、以下のリンクから実際に使ってみてください。月間30レポートまで生成できます。 https://ir-analyzer-one.vercel.app/